2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

こんどのため

こんどのためにとっておこう いつまでもこないこんどのため

空にはだれも

翼は畳んでおきなさい まだ濡れて痛んで きっとうまく飛べやしない それに空には だれも待ってはいないから 魔法の眼鏡をかしてあげる それで心を覗いてごらん きっとみんなそこにいる きみをそっと見守っている

くれなゐの君に

くれなゐの君に 言の葉をさがす 唯見つめるのみは もどかしいのです ひとつ ふたつ かけらをひろい つないでみるが 想いは纏まらない 私はあらためて 腰を据え 目を凝らして 君を観る くれなゐの君に 言の葉はいらぬ 唯見つめるのみが 麗しいのです

街のせいにしても

私の心が冷えてゆくのを 街のせいにしようとしても 街は私に無関心であるから この悲しみはより深くなる