コトバナ2009 4Q

純粋

純粋は憧れだけで止めておこう 純粋では耐えきれない事がある

cobalt blue

コバルトの夜の約束の そのさきに在る温もりを 冷たい風が撫でるとき 触ってくれたそのばしょの 細胞たちがさわぎだす はやくあなたに逢いたいよ 愛しあなたの首筋に コバルトの夜の約束の そのさきに在る温もりを

イン サイド

だれかに気付いてほしい なら こころの彩度を上げてゆこうよ

unknown fate

運命は変えられないけれど 私は私の運命を未だ識らない

それは、孤独ではない

それは、孤独ではない とわたしは思うのです 紅茶おいしいでしょう おかわりもありますよ オリーブオイルを買いにゆきます 待っていてね パンをちぎってたべましょう メイプル・シロップも きょうはとくべつに ほかにいるもの ありますか あなたも外へでるの…

イルミネイション

クリスマスだなんて 愉しくも何ともないけど このあかりが終わるのを 僕は正直淋しく感じてる ひきずってでも 君を つれてくればよかった きっと優しくなれたんだよ このあかりが終わるまででも

どこからだって

どこからだって 宇宙へ繋がっていゆる ほらね スパゲッティの瓶からだって そこを通って 僕等は出合おう ソースは君が のみものは僕が それぞれに決めて

すてきなひと

あのひとはいつもすてき 背筋はぴんとしていて 百通りの受け応えを知っていて 悪ぐちは一切いわないし 自慢話をしたりもしない あのひとと並ぶとわたしは 不粋のお手本のようで厭だ あのひとはいいな あのひとみたいに それを想う時点ですでに 遠く足もとに…

ある月曜の朝の通勤電車で

どうして月曜なのに電車が 混んでいないのかを考えながら 新しいメモリィオーディオに 保存したはずの歌を捜した 沢山曲がはいるのも良し悪し それは贅沢な悩みというものか ミックジャガーがヤーヤーヤーと言い出して 太鼓のリズムと揺れてみる お目当てのAMADORI…

「たのしかったの日」

何の日でもない ふつうの土曜日だけれども たのしかったから 「たのしかったの日」 あなたと過ごす毎日は うれしい日々の贈り物

旅に出よう

そうだ 旅に出よう 遠くではなくても 時の流れを変えれば 心は遠くに行ってこれる その仕方を僕は知っている そうだ 旅に出よう 明日 時の流れを変えよう

答え

それであなたが楽になるのなら 私の悲しみも報われましょうか なにひとつ答えなどありはしない 私自身が考えて 決めてゆくしかないのですね

だれかの話し

彼と彼女の噂とか 彼女と彼の距離だとか 彼とだれかの立場とか 彼女とだれかの不和だとか 君は話題に事欠かなくて 正直羨ましいほどだけど だれかの話しはもういいよ 僕たちについて話そう だれの話しにものぼらない 僕たちだけの話し

no hedged

楽しい気分を予約しても 悲しみはヘッジされないよ 気持ちは割に手強いな 試算も実証もあてにはならない 長らく棚に上げたままの 不躾な提案をどう断ろう エネルギィの無駄と見えていて 振り絞ってしまえない決意 自分を信じるって具体的には 何をどうしたら…

せかい

だれもみなかえってゆく うまれるまえのくらやみへ しばらくのおわかれです このせかいをありがとう

赤裸々ららら

君には話すよ もうこれでおしまいにする 赤裸々ららら 言葉も足りなかったけど こころも足りなかった そうじゃないの ぶっちゃけはっちゃけ みんな吐いていい? 満たされたカラダから 酔いの火照りと同じくらい あっさりと引いていった熱 赤裸々ららら それ…

こんどのため

こんどのためにとっておこう いつまでもこないこんどのため

空にはだれも

翼は畳んでおきなさい まだ濡れて痛んで きっとうまく飛べやしない それに空には だれも待ってはいないから 魔法の眼鏡をかしてあげる それで心を覗いてごらん きっとみんなそこにいる きみをそっと見守っている

くれなゐの君に

くれなゐの君に 言の葉をさがす 唯見つめるのみは もどかしいのです ひとつ ふたつ かけらをひろい つないでみるが 想いは纏まらない 私はあらためて 腰を据え 目を凝らして 君を観る くれなゐの君に 言の葉はいらぬ 唯見つめるのみが 麗しいのです

街のせいにしても

私の心が冷えてゆくのを 街のせいにしようとしても 街は私に無関心であるから この悲しみはより深くなる

勇気

怖れずにいくこと 知らずにいくこと それぞれの勇気 空に答えはなくとも 明日はそのさきに

僕と病と寒い朝

落ち葉散らばる公園を 横切って急ぐ 寒い朝はだれも早足 僕もロスタイムを巻き返し 夕べ0時に書き上げた 空へと続くものがたり 玄関口で踵を返し ポケットにぎゅと捩込んだ 君が気付かないように 君が傷つかないように 僕は僕のくらやみを どこまで抱いてい…

(笑)

(笑)と括った便りに 未だ返事来ず 僕はかれこれずっと (笑)ったままである あのひとは僕のことを わすれたかもしれない たしかめようか 笑ったままおわりなら それもよしか

僕は孤独を  君は永遠を

主をうしなった みずいろの中庭 接ぎ木も魂の不在を かなしんでいる 脆い土を踏みしめ 手にする新たな未来 僕は孤独を 君は永遠を きれいなおみずを あげましょう あまいあまいおみず 脆い世界の中心 太陽ひとかけら 降ればおわる

バランス

見える距離と 見えない距離 保つべきバランス ひとりよがりの躊躇 答えはとうに出ていて 残ったのは行き方 はらってもはらっても 奥まで入りこんだ砂

さよならPAIN

さよならPAIN 僕はここから強くなる

そんな人

そんな人 ではなかったのでしょう わかりあうのを避けたのはわたし

I LOVE YOU I NEED YOU I WANT YOU I MISS YOU べつにどれだっていい ただあなたが慾しいんだ

I dance alone

孤独なダンスを踊りながらも わたしは世界に含まれている

それは過去でなく

忘れられない想いも痛みも 今のわたしに起こっている それは終わった過去でなく 今わたしが感じていること それは一切の過去でなく 今のわたし想いや痛み だから 忘れなくてもいいのでしょう 今わたしに起こっていることは 過去でなく 誰のためにでもなく わ…