コトバナ2008 3Q

echo

さようならも告げず 去ってしまったあの人に 心を砕くのはもうやめる ひとりよがりのトクベツを 勝手に信じた僕の落ち度 交わしたはずの言葉たち 無造作に足元ころがる あかりのきえたスタジアム 君がいないのは寂しいよ やっぱりね やっぱりさ 絞り出す声 …

デリケート

強がるほどに繊細にみえてしまうんだよ

depth

言葉のむこうにヒトを視ぬなら 言葉に傷つき往くほかになかろう

pair

むかしはここにいたふたり いまはこころにあるひかり

ラブアフェアー

プロローグは偶然に エピローグは不可抗力 恋愛は小説より奇なり 理由のない事件

Blue, Moon Blue

今宵ブルーに酔いましょう

my way

上手に絵が描けたらな きれいな文章がかけたらな 思っていることをもっともっと つたえることができるのに ぼくはぼくのやりかたで やればいいんだと言うきみは じっさいのところ すてきすぎるんだよ まぶしすぎるんだよ 目も開けていられないくらいさ 惹か…

だいすきなかお

目も鼻もおっこちてしまうほど わらいころげてるかおがすき くぅくぅ寝息をたてながら ぐっすりねむっているかおがすき なにかをゆずれないときの くちをへの字にむすんだかおも ちょっとすき ポロポロちいさな涙をこぼして 泣いているかおだって いとおしく…

Clear

できないんじゃなくて してないんだ みつからないのは さがしてもいないから こわれたんじゃない こわしたんだ なにかのせいにして こころだけつよがる そんなのは むしのいいはなし だね いまならよくみえる すきとおるように みわたせる

てのひらのことば

つたえるべき言葉は いつだって用意してあった わたしの想いに 気付いてか気付かないでか いつもなにもきかず やさしいばかりのひとだった あなたを失って とっておきだった言葉は てのひらに遊ぶばかりとなったけど かなしみのなみだより 爽やかすぎる喪失感…

記憶色

記憶には色がついていて 急激に色あせてしまうものと そうではないものがある こころはどうしてこうも 気分ってやつに左右されるんだろう ゆうべのばか騒ぎとは 人が違ったみたいな今日の自分 鳥肌が立つほどつめたくて さみしげなふたつの手のひら 君にさわ…

Dear,Deer

共存に相応しい瞳をもって生まれた者たち きみと話ができたなら きっと愉しいだろうな

not only you.

悲しみがあなただけを苦しめると思わないように

Sへの手紙

あなたは覚えているでしょうか 待ち合わせ場所を聞き違えて にどと会えなかった私のことを 想い人の国へ発ったこと 風の便りにききました ケイタイ電話もデジタルカメラも まだ珍しかったあの頃の ちょうど今日みたいな季節の変わり目に 過去に もしも はな…

Note

いろんな出会いがあって いろんなわかれがあって 心の中の一冊のノート 書きこむ言葉は戸惑って滲む 何かひとつが解けるたび あたらしい疑問がわいてくる 提出期限のない宿題 教科書にも参考書にも 正しい答えは載っているけど きみにあえたこと きみをすき…

ジェットコースター・ロマンス

振り返れば夏は一瞬だった ジェットコースター・ロマンス そんな誰かの歌があったよ 歌詞もテンポも思い出せない 遠く離れて眺めたサテライト 今は息がかかるほど近づいて スピードは少しも緩まない クライマックスのループが見えたら 口唇までは何センチ? …

someone

だれか だれかと口にして めを閉じておもうのは ほかでもないあなた だれでもないあなた

8月31日

きのうの雨で不服そうな子供たち きょうはすっかり晴れたから どこかに出かけなければならなくて 車で山を越えた 野の花やトンボでも撮ろうかと レンズ3本かばんに詰めて 高速のトンネル抜けたときの想像より まちはずいぶんひらけたところで たどりついた…

Action

届かぬ想いを手放して きらめく夜空に祈ろうか 何もしないのは楽だけど きっと明日の自分を嫌にする 天翔ける星に乗ろうよ そこに辿りつくまえに 星屑になってもいいさ 1億光年むこうのひかり それは 夢よりひときわ明るいReality

夏の雫

さよならの時間が近づくと 貝殻をひろうのもやめて もう ふたりは黙り込んで 君のジーンズの裾はびしょ濡れ 僕のシャツは汗ばんで 涙みたいに染みていた 椰子の木陰が涼しくて 余ってしまったカキ氷 指をつたう冷たい雫 ひとつでよかったね ひとつでよかった…

会いたい気持ち

会いたい気持ちってさ きっと 生まれるまえからあったんだよ

君行きバス

たくさんの停留所から 君行きバスをえらんで 夢をつつんで逢いに行こう いそがしそうな君 もうすぐ雨がふりだすよ くすんだ窓に流れる景色は 初めてなのに懐かしい 君はおこるかな それともわらうかな 鏡のむこう 思いがけず ぼくの姿がうつったら 君行きバ…

君と離れた海辺の町で

言葉を重ねるほどに ほんとうに必要なもの わからなくなって 君と離れた海辺の町で 僕は足りない色を探した 弱さを全部みせてしまったら 君はもっと離れていくのかな そうじゃないって君は言うけど ほんとのところどうかな 水面にうつる顔は こんな遠くでだ…

Jet

会えるよ どこにいたって君をみつける 想いは雲を駆けぬけるジェットさ

voice

声にして求めあうでもなく どこからかつながっていた道の先で 口唇は パズルの最後の破片のようにかさなった 音もなく柔らかく それは自然にはじまり 汗に滲む胸もとで 絡んだ指はもうほどけない 遠く巡る意識のなかで ふたりをもっとまぜあって 口移しに溶…

はじまりの

はりつめた夜空に すべてがはじまっていく音がした くちづけは永遠の味がして ひかりはすみずみにまでとどき もう戻れない時間さえ見えた

Blue Blue Blue

Blue Blue Blue Blue Marine Blue きのうまでの涙 トパーズの波間にうかべよう Blue Blue Blue Blue Sky Blue 果てしなくひろがる 世界のはじまりはここ Blue Blue Blue 砂ひとつぶも宇宙の証…

あたりまえに会おう

君をずっと知らないなんて 想像はできない 世間は思うより狭いよ 君に出会えていることを 偶然とも運命とも決めず 心の底から喜ぶよ あたりまえに会いたいね あたりまえに会おう もし僕らがまだ知らない同士なら この道のさきでバッタリ出会うんだ

夢にむかって脇目もふらず 真っ直ぐ走っていく君に 心からのエールをおくりながら こみあげるこのさみしさをどうしよう つたえるタイミングもなく ぐいっとのみこんだ言葉はまるで とびきりまずいガスウォーターさ 鼻のつけねではじけてしゅんだ 目眩をおこ…

目線

なんども目が合うってことは じぶんもそうだけど 相手だって結構こっちを見てるんだ 真意も勘違いもひっくるめて 気になるってことじたい それはなにかのはじまりなんだよ 君の記憶にまだ僕はいるだろうか 猛暑はどこまでも続きそうで それでも確実に終わっ…