夏の雫

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さよならの時間が近づくと
貝殻をひろうのもやめて
もう ふたりは黙り込んで

君のジーンズの裾はびしょ濡れ
僕のシャツは汗ばんで
涙みたいに染みていた

椰子の木陰が涼しくて
余ってしまったカキ氷                              
指をつたう冷たい雫 

ひとつでよかったね
ひとつでよかった
ふたつの夏がいま
ひとつになって過ぎていく