2008-08-28 夏の雫 コトバナ2008 3Q さよならの時間が近づくと 貝殻をひろうのもやめて もう ふたりは黙り込んで 君のジーンズの裾はびしょ濡れ 僕のシャツは汗ばんで 涙みたいに染みていた 椰子の木陰が涼しくて 余ってしまったカキ氷 指をつたう冷たい雫 ひとつでよかったね ひとつでよかった ふたつの夏がいま ひとつになって過ぎていく