2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

井戸端にて

「身悶えるような恋がしたいわね」 メイルボックスにもたれて 頬杖をつくあのヒトの いたずらな瞳と目が合って 僕は仕様が無くて笑った

カクレンボ

自分の心とカクレンボ 自分の気持ちに横恋慕

秋桜畑

ゆめゆめ夢に観たままの いちめん拡がる秋桜畑 ゆめゆめ夢と魅まちがう あなたの指にふれたいな ゆめゆめ夢の奥ふかく あなたの息にゆれたいな

恋人たち

恋人たちは 輝き続けなければならない 悲しみに出遭っても 歩き続けなければならない たとえ遠くても 喜びを胸に 寂しさを糧に 愛することを誇りに 恋人たちは 輝き続けなければならない

赤ナス

赤ナス 秋茄子 オタンコナス ナスにもいろいろ あるけれど ナスがままに 生きてけるかな 僕ら あの赤ナスみたいに ほら たくさんの実つけて

月とナイフ

月とナイフ きりとって くらやみに ほうりなげた 理性のカケラ あなたはとうに 白濁の水流に 身をなげだして たゆたっている 切りクチをちぎって ひきチギッテ ...契ッテ... 月のひかりが くらやみに 失われてしまうまで。

おてつだいけん

おてつだいけん おりょうり1かい いもうとのめんどう3かい

雨を待つ

またそうやって無理に笑うんだね からからに渇いた土に どうにか立ってる小さな一輪 風に抗い 空を仰いで水をまつ それが君 太陽は今日を容赦なく ひとつのこらず焼き切っていく それでもいつか その頭上に雨は降るだろう かなしみもいつか その腕の中で終わ…

同じ空の下

信じていれば必ず叶うと決めつけて ずっと夢を見させていてください そうしてそれは叶うかも 今見えているものがすべてではないのです ――同じ空の下で息をしているあなたへ――

wallflower

雨あがりの曇った窓ガラスに 指先が綴ったのは またあなたの名前だった 軒からぽたぽたこぼれる雨の雫は 私の涙であり あなたの血 もの言わぬ花となって あなたのそばでわらっていられたら そうすればもう言葉が あなたを切り裂くこともないのでしょう 優し…

scale

二人の距離をものさしで はかることができたなら 私たちは傷つくのでしょうか チクタクと動く針を とめることができたなら 二度と動けなくなるのでしょうか どんなに愛しても どんなに求めても 心なんてわからないとあなたは言う それならそれで せめてわか…

Over The Rainbow

うれしくてたまらない顔をして 朝の6時から赤いヘルメットかぶって 家の外と中を行ったりきたり 誕生日に買ってもらった そのぴかぴかの自転車で 今日はどこまでいくんだい? 君ははにかみながら 窓からみえる虹を指差す いこうか ママにつくってもらったお…

ひかりへの脱出

地下鉄をいつものよりも北へ乗り 何駅かすぎてしばらくすると 電車が地下を這い出して大きな川をわたります 暗闇からひかりへの脱出劇 胸踊るこの瞬間が好き

破片

ぼくたちは 遠い遠い昔に引き離された ひとつのからだのふたつの破片 つながって愛し合って 完全なからだになるために 何百年もお互いを探し続けていた ふたつの魂の記憶が 幾重の刹那をくぐりぬけて いまひとつに符合する たとえ明日 世界が粉々に砕け散っ…

水際で

水際に裸足でたつと さいしょは傷にしみるけど 次第につめたさに馴染んでくる だれもいなくなった渚は この世界の成り立ちを 無言のままにみせつけているみたいだ きみという人を理解することは ときに すくい上げた砂のひとつぶを数えるほどに 途方もなくも…

あなたの空を

模型みたいな小さな機体の かたむく翼を気に掛けながら ワタ菓子みたいな雲を抜けて 鳥の視線より遥か高くから望む 果てのないパラレル・ライン あなたが唯一こころをひらく この空にぼくは憧れていた この世のすべてを 浄化してしまえそうな澄んだ碧 ほんの…

否定なんて芸がない

でもね をやめて そうだね ということにする

海まであるこう

海まであるこう ぼくらにはもう 昨日があるから 想いをつないで 海まであるこう 海まであるこう ぼくらにはまだ 明日があるから こころつないで 海まであるこう

決意の海岸線

この夏がつれてきた あとに引けない感情の 重なり打ち寄せる粗い波 もうどこへも帰らない そうこころに決めたから ここが決意の海岸線

ただ胸にふかく

秋の気配と夕陽に褪せていく空 肩をならべふたり海をみている ...これで離れ離れ 「またいつかここで会おうね」 穏やかに微笑んできみは言った 1000の愛の言葉より きみがここにいることを 胸にふかくきざむ 夏は通りすぎてしまうだけ 雲は遠くへ流れ…