2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧
それでははじめます。 いちからぜんぶ塗りなおせそうな 晴天の空につぶやいた それでははじめます ここからはじめます それはひとつの決意ではなく 読み上げるだけのふるい文字 淀みが混じらないようするりと 気をくばりながら それでははじめます。 ☆コトバ…
海老いりの麺をたいらげて なれた旅人のふりをしてあるく 港に面したこの市場には 日々あたらしい魚貝が船で運ばれてくる みたことのある魚ない魚 つるされた大きな何かのおにく あおあかきいろの唐辛子 ざるに盛られたフルーツは 色の良いのも黒いのもある …
ここにいるだれかのために ここにいないだれかのために あのひともあのひとも生きていくのでしょう 雑多な市場のにぎわいに それを感じとるのはすきです ☆コトバナパラレル「市場」☆
繋がり易いのもどうだろう 縮めたくない距離もある チヨコレイト パイナツプル もひとつなんだっけ 数えながらすれ違おう ☆コトバナパラレル「LINES」☆
ここでふたり背をむけたら まるい地球のてっぺんで 一番遠い存在は僕らだね 道の向こう君が見えるまで 自転の速さで24時間 想いならまばたきの速度で 世界じゅうを巻き込んで 君と僕とは出逢い直す ☆コトバナパラレル「出逢い直す」☆
記録されないのをいいことに 修正可能なふまじめな覚悟を これまで何度してきたことだろう ☆コトバナパラレル「ふまじめ」☆
自分に似てる物を見つけてたまにどきりとする 造っているのか壊しているのかわからない建物 あれだって一昨日までのぼくに似てる ☆コトバナパラレル「似てる物」☆
ここに運ばれてきたという点において 僕とチョコレートの包み紙のあいだに いったいどれほどの差あるだろうか また別のどこかの点につないで行こう そんなとりとめのない意思のほかに ☆コトバナパラレル「points」☆
痛みをわすれてもきずは消えなかったということ それはこの場で思いださなくてもよいこと ただ似た色を見ただけ 同じにおいがしただけ ☆コトバナパラレル「きず」☆
地球のどこかしこに穴があいていて そこは異次元と繋がっている 幼いころに描いた絵は いまも地下の物置に眠っているだろうか 繋がりすぎる世界の端っこで 繋がらない運命をさがしてる 掴めそうだった夢を手掛かりに 暴かれなかった嘘を目じるしに ☆コトバナ…