2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

自分の色

息子が図書館の3階から小走りで戻ってきた きれいに出来て褒められたのだと 指先をむらさきやらきいろやらに染めて 娘に絵本を読み聴かせていた母親に 満面の笑顔を讃えてさしだす 和紙の染め物 ああ そうやって見せびらかしては 小さな妹がほしがってまた…

今日のひとつ

さがしてた とびっきりのすてきなひとつ みつけた

焦燥

黄昏をとうに過ぎて 憂鬱な吐息の先に見る 煙のむこうに君がぼやけてる ガラスごしのキスのよう 空をきる君の視線が 違う明日を見据えている どんなに綺麗に繕っても 言い訳にしかきこえない セルロイドの夜のしじまに 僕の願いは溶けて消え去る 無音の焦燥…

MIDNIGHT

ひっそり ひとり ヘッドホン越し 静かにこころ寄せる真夜中のRadio せっかくいいところで どなた様かのおもいでの 甘くせつなく退屈な 眠気を誘うラブ・バラッド ...真鍮製のスパイクで 月の彼方に蹴り飛ばしたい 眼をつむりDiskいちまいとりだせば いま…

非難の言葉

非難の言葉は 瞬間的に生まれた感情でも 例え悪気がないにしても それがいつまでも 相手を悩ませ 傷つけるかもしれないことを よく考えておくべきだ 親しき仲にも礼儀あり 親しくないなら尚更 人は思った以上に 脆いときがある

だ  れ

日曜日の午後 わけもなく わけありで悲しい ひとりには 慣れてしまうと思ってた だれかの声が渦巻いている 胸のあたり 泣きたいけれど涙もでない もっと近くにいたいよ 気づかないフリ だれのこと 会いたいひとはだれ

別れの時

あなたとふたり 永遠を夢みて追いもとめて そんなものどこにもないってこと ようやくわかったけど だから痛みもいつか終わる だから新しい日々もめぐる そうだよね そう言って だけどこのお別れを 時のせいにするのはやめようね 時はなにひとつ選ばない 選ん…

ベルモンドの夢

1セントきりの善悪 デリカシーの不在 気後れのバイブレイション 至福に満ちた微笑み 気まぐれな窓 赤い薔薇と瞳の公差 ポリシーだけはヌーベルヴァーグ 危険極まりない 自意識過剰の深み

ダーツ

まるでダーツのセグメント いろんな色があわさって くるくるまわる心の滑車 ねらいも決めずに矢を放てば それは思ったとおりに 宙に舞いあらぬ方向へ うまくいかないこと全部 何かのせいにしてしまいたい そう思うときだってある 朝になればまた 新しい言葉…

散る花

散りゆく花びらが 土に還ったあとで あなたは 私を思い出してくれるだろうか はかない 夢を置き去りにしていった 傷つきながら 何を探そうというの? いつもそばにいてくれると 信じてた

Sincerely

Sincerely 言えなかった さよなら Sincerity そんなふうには なれない

空の詩

海が描く詩は鳥のもの 鳥が描く詩は空のもの 空が描く詩は誰のもの 時に優しく 時に痛いほど 万物にふり注ぐひかり さんざん泣いた雲の切れ間に さしこんでくるよ 雨が描く詩は土のもの 土が描く詩は空のもの 空が描く詩は誰のもの わたしが描く詩は誰のもの…

ドントブレイクマイハート

ドントブレイクマイハート 悲しい雨がふる ドントブレイクマイハート 悲しいしらせはよして

アンティーク

音が飛ぶステレオも ブンブン言ってるレイゾウコも 端の欠けたランプ・シェードも ここにはじめて来た日は みんな新品 僕もずいぶん古くなってしまったな 保証期間はとっくに切れて 外側も内側も もうぼろぼろだ 何もかも投げ出したくなる僕を この世界につ…

世界の果てまで

しがらみと重力に囚われた 鉛のカラダを引きずって アスベストの草原を 歌いながらわたろう 錆をのこさず研磨した 錨を脚に巻き付けて アスファルトの海原へ 口笛吹いてダイブしよう 最後の地平を望む丘に立ち ほころびだらけの翼をたたんで くちづけをかわ…

パズルボックス

春は出会い ぼくとあいつときみと あの夏は 言葉のゲームに夢中だったね ぼくとあいつときみと いつだって 思い思いのすれ違い ――魔法の解けたパズルボックスに3人はもういない―― ぼくとあいつときみと もどかしい秋をくぐりぬけ つめたい冬がはじまる

MZ-3

いよいよ棚の飾りになりつつあるMZ-3 長く思い出を刻んでくれたが 近ごろデジタル・カメラに圧されて 半年前いれたフィルムはまだ4枚 手にとるともう懐かしい重み ごめんよとつぶやいてファインダーを覗く 私の小さなモデルたちならべて一枚カシャリ す…

環状線内回り

列車は行くよ ぐるぐるぐるぐる 軌道は心のループライン さっそうとここを出て またここに帰ってくるよ ぐるぐるぐるぐる 疲れ果てた僕をのせて 行きっぱなしの片道切符は まだ未使用で貯金箱の中 列車が往くよ さっそうとこころを出て またこころに還ってく…