焦燥

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黄昏をとうに過ぎて
憂鬱な吐息の先に見る
煙のむこうに君がぼやけてる

ガラスごしのキスのよう
空をきる君の視線が
違う明日を見据えている

どんなに綺麗に繕っても
言い訳にしかきこえない
セルロイドの夜のしじまに
僕の願いは溶けて消え去る

無音の焦燥に胸を掻き毟り
つめたいぬくもりの中で果てながら
君の脱け殻を道連れに
薄暗い森を僕は彷徨う