2007-11-23 焦燥 コトバナ2007 4Q 黄昏をとうに過ぎて 憂鬱な吐息の先に見る 煙のむこうに君がぼやけてる ガラスごしのキスのよう 空をきる君の視線が 違う明日を見据えている どんなに綺麗に繕っても 言い訳にしかきこえない セルロイドの夜のしじまに 僕の願いは溶けて消え去る 無音の焦燥に胸を掻き毟り つめたいぬくもりの中で果てながら 君の脱け殻を道連れに 薄暗い森を僕は彷徨う