コトバナ2009 3Q

フレンド

男と女の友情を 言い出した時点では 取り返しがつかなかったんだな 写真立ての恋人に 気兼ねしたソファ ベッドの君を朝まで眺めた 「背中のホック留めてくれる」 その指すっと前に滑らせば たぶんどうにかなっていた 君はいつから恋でした? 僕ははじめから…

こえはしない

声はしない 紙にかいてみる 愛してる あいしてる アイシテル aisiteru どんなにかいても 書いても描いても あなたの囁きを こえはしない

星降る水辺で

星降る水辺で あなたに逢いたい くっと閉じた眼 開けた刹那の こころぜんぶ 焼きつけて

for

生きてゆくのは何のため? それは、未来を繋ぐため。

余白

きみはみつけたんだね ぼくのこころの たくさんの余白 すきにして いいよ ぜんぶ あげる なにをかいても かかなくても きらいになったり しない から

いきたいところ

心をおちつけて 一歩一歩前にすすんだら きっと ちゃんと着くよ 君のいきたいところへ

そんなはず

そんなはずはないよ どんなはずならよかったの 心はいつもあらゆる矛盾で あふれ返っていたくせに

うたおうか

うたおうか 君が曲をつくってよ 空は晴れているし ちょうど五線譜もあることだし 僕がそれに詞をつけよう 君と出会いの夏の日が 遠い思い出になったとしても 僕は決して忘れない 君が曲をつくってよ 僕がそれに詞をつけよう できあがったら 一緒にうたおうか…

モエナイゴミ

終われないことが何より苦しいと 気付いた 終われなくなってから こわれるならいっそ跡形もなく 望みながら 怖れながら ボクハマルデモエナイゴミダ 痛みはゆるやかに刻まれていて 回収の見込みも無い

ここまで来て

つめたい褥に身体を浸して せかいの裂け目を揺蕩った 毀した夢も記憶も一緒に 泣く理由は何でもよかった 忘れることが出来たなら 波がすべてを洗った後には 手足の痺れは治まって きれいに痛みが遺りました ここまで来て ここまで来たのに

その先

永遠を願うなら 光のその先を そこまでよりも そこからの遥か

繋ぐ

あなたが繋ぐ季節を あと何度も見守って 私は時代を繋ぎます

はじめての夏

いつかうんと時が経ったら あの太陽も この地球も 粉々に砕けてしまうでしょうか 私たちが拾い集めた骨のように あなたのいない はじめての夏が終わります

過去

いつかの未来にもう僕は居て 何かのためにとっておいた 沢山のことを無駄にした 痛みは過ぎてしまうけど その瞬間は耐えきれない 択びようもない過去を 責める資格が僕には無い すべての出来事に理由は有るが 意味があるかといえばどうだろう 例えばこの眼が…

忘却の空

置き去りにした幾つもの想い 忘れ去られた幾つものねがい いま僕が立っていられるわけ 忘却の空そして赦しの錯覚

決航

僅かな波に揺らぐ気持ちを 決意などとは呼べないかもしれないが それでも僕は漕ぎ出して 揺れながらでも 押し戻されながらでも 進んで行くと決めたんだ

TIME STOP

皆 時間を止めたいって云うけれど 痛んだ心はどうするの

何処へ

すずしくてつめたい岩場で 熱い肌をわすれようとした 波音が刻む均等なリズム ふってくる眩しさの行方 ひとりだとはっきりしてる 本当にあの日は知らなかった 言い訳にも間に合わない どんなきれいな永遠を誓っても 私たちはいなくなってしまう 遺るのはこの…

グラスファイバー

乱反射する陽はまるで 風に舞い散るガラスの繊維 きらきら悪戯に肌を焼いて 首から背中がひりりと痛んだ 痛みがアザでのこらないよう 君のこころを僕が護るよ 判り易い嘘と決めて 胸をひらいた夏の幻 熱を分かちあった掌の 手触りが薄れていくほどに 砕けた…

運命

辻褄と伏線を遡って繕う運命は 要らないんだよ そんなのは後出しジャンケンさ 眠っている間に世界は 消えてなくなるかもしれないだろう 鼓動を隔てる時間とライン 跳び越えていまから逢おうよ 僕等は未来を切り拓こう

JUMP!

CAMERA: CANON EOS 40D LENS: CANON EF70-300mm F4-5.6 IS USM

花火大会

夏の花火はふたりいつもの川べりで 暮れていく空に試し打ちが響くと 顔を見合わせてはしゃいだ 浴衣と髪飾りが似合ってた 一瞬きらめく花火より 君の笑顔のほうがすてき カキ氷をかき混ぜながら 何度も喉元でとまった言葉 伝えておけばよかったよ いつかきれ…

花火大会(原型)

空の色を紅く映した川のほとりで きみがつかんだ笹の舟 「失くしたものは誰かの胸に」 きみの言葉のひとつひとつを いつも不思議に思ってた 夏の花火をいつもふたりで観に行ったね 試し打ちが夕空に鳴り響くと はしゃぐ声がまた大きくなった 流れていく川の…

スペシャル

何十年かぶりの欠けた陽より 何日かぶりのあなたの便りが 今日の私のスペシャルでした

サマータイム

何かが始まりそうな空に ロブルグはおいしね 心のそこがプクプクはじけて クリィミィな泡がたつ たったの1時間戻せたって 君の素敵はキラキラすぎて 僕の手にはおえないよ だからといって希望は 捨ててはゆけぬ夏の恋 心のそこがポンポンはじける ポップコ…

君の名は 君がうまれてはじめて 受けとった愛のしるし 君の名を呼ぶ 僕は愛を読んでいる

must.

掛け替えのないことを 掛け違えたり 掛け忘れたり 僕は気圧に気圧されすぎて こころの隅に吹き溜まる 文節の屑を繕った 翻しようもない事実を避けて どの真実を測るのですか 今をイマ視ぬなら何時がいい 誤解は理解より容易く生まれ 理解は誤解より容易く消…