グラスファイバー

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乱反射する陽はまるで
風に舞い散るガラスの繊維
きらきら悪戯に肌を焼いて
首から背中がひりりと痛んだ

痛みがアザでのこらないよう
君のこころを僕が護るよ
判り易い嘘と決めて
胸をひらいた夏の幻

熱を分かちあった掌の
手触りが薄れていくほどに
砕けた繊維が素肌を刺激する

瞳の奥の迷いを見抜いて
悪戯に胸を焼いたなら
あなたの企みは完璧

はじめから優しさなんて
求めてなどはいなかったのに
こぼれる雫に間に合うように
ブルーの栓を急いで廻した