コトバナ2010 3Q

happiness

君の笑顔のために何をしようかと思い巡らす 僕の幸せとはそういうことなのかもしれない

世界が語りかけてくる言葉

世界が語りかけてくる言葉は はじめから僕の中に在るのか それとも何かに似た音なのか Hello,Locusta migratoria 君の声もどこかで聴いたよ

涼しい風

当たり前に君に会えるのはいつまでだろうね 涼しい風は心地良くてホンの少しだけ不安だ

夏は終わり

終わる気が無かったみたいなギラギラの夏 引き際が意外にあっさりで気が抜けてしまう お陰で妙な切なさも感じずに済んだけど 相も変わらず扇風機のスイッチを入れて アイスクリームをほおばる君 きっと癖になっているんだね 半分をとうにまわったセプテンバ…

Dream of You

Dream of You 遥かな道でも いつかきっと迎えに行くよ 君を夢のままにはしないさ

ラストシーン

もうここでおしまいね 正午をまわる防波堤 沈黙を破るクリティカルなレイン そっとしておいてくれる あなたの優しさは余分に寂しい 君の輪郭は霞んで歪む さざ波に酔うクラシカルなペイン 肩を弾く凍り付いた指先 ここまでは想像できていた ごめんねこんどう…

タイムリミット

残り2分で魔法が解けるなら ここから何も答えずに 121回のKISSしよう

僕の存在

気が向いたら探してみてよ そのガラス窓から見渡す景色のどこかに 僕もいま確かに存在している

ラビリンス

ここから見下ろす街は 昔やったテレビゲームのラビリンス あれは休憩所 あそこはどくの沼 むこうは魔王のすみか 約束の場所はここからは見えない 小さなコーヒーショップ 出鱈目な街の 出鱈目な秩序 気持ちはわずかに焦り出す 見えている事見えない事 迷宮を…

現実

全ての伏線が回収されるのは作り話だからだ 現実は思うよりもっとずっと複雑に出来ている

納涼

どこまでも終わる気のない夏も いつものように もうすぐ季節に綴じ込もう

チュウキン

車も気持ちもここに止めてはいけません 鋳金製のこころのモザイク かなしみのブルー

弾けたもの

大切なものはわかる 大切な こと って なんだっけかな ジーンズのすそ 折り返しの砂をはらい 肩越し君をそっと見る ぱっと咲いた横顔 夜空に弾けた ついさっきまでの僕

もちかた

そうだよ こぼれないように おぼえておいて しあわせもおなじ

はじまりの日

いつからだってはじめられる いつだってはじまりの日は今日

きらめき

きらめきを繋いで生きてゆきたい きらめきの中で再び君に逢いたい

一見果てのない それでも有限の空 残された地上からサラリ 落ちてゆけそなライトブルー あなたに辿り着けるなら 繕いかけのぼろぼろの翼 拡げてみたいと思いました いつか、会いにゆきます

でもそばにいるよ

なにも言わないから なにも思っていないのとは違う みんなみたいに上手くはできない ごめんね でもそばにいるよ

頃合い

いつの日からか止まっていた時間を 脈絡も無いこんな街角で見掛ける もうそろそろねじを巻くときが来たのか 照りつける太陽は容赦がないけれど

夏のせい

なつかしい人から連絡があって ことわる理由を朝から考えていた 夏の暑さのせいにしてしまったら あの人はどんな顔をするだろうか ホール前につみあげられた廃棄品 僕はあのがらくた達より先に この世から消えてしまうかもしれない そう考えるとほんの一瞬だ…

ファッション

年齢男女の別問わず 自分の飾り方を知っている人はかっこいい 街に出るといつだってそう思う 街に出るといつだって迷ってる

呪縛

いつかは何もかも失われてしまうから このまま過日の想いに縛られることも 赦されないはずはないだろう 愛しい記憶に心が支配されるなら もう明日など無くてもかまわない たとえそれが呪いであったとしても

unforgettable

時をわすれて愛したのに 今はわすれ得ぬ時を抱く

GUILTY?

まるで何かの罰のような日射し 息を吸うだけで吹き出す汗 言い逃れも赦さぬ湿度 GUILTY? NO GUILTY 心当りはない事も無い 何処かの夏に置き去りの 微笑と溜息 透明な雫 或いは摩り替えた記憶 SO REAL な幻想

トビラ

きれいな景色をみていても 君がとなりにいなければ 君がいないという事実を より確かものにするばかりで 鎖骨の辺りで何度も捻じれた ストラップを気に懸けていたら 向こうと繋がりのありそうな トビラの前にふらり着く 映り込みを避けて絞りを開く 踏み込ん…

空は空

長い雨がすぎたあと 空はいっそう青々として 痛くて見ていられなかった 誓いの空 嘆きの空 果たせない約束 すべて同じひとつの空 どのみち逃げることなど出来ないのに 意識はそれを避けようとしている 何処まで来ても空は空 何処まで行っても空は空 確かめる…

はじまりのぬけがら

夏の始まりはいつも急におもえるけれど その始まりをずっと待っていた者たちがいる 君が青空に高く飛び立つ姿を思い描いた それがたとえおわりのはじまりでも 君は生きる事を択んで羽根を拡げたんだろう 「お兄ちゃんにもみせてあげようね」 じりじり照りつ…

夕焼チャイムのそのあとで

夕焼チャイムのそのあとで さしだした手 君はぐいと押し返す 星がみえたらね ビーチ・サンダルを脱いだら とびきり冷えたセブン・アップと とびきり冷えたショーターのソプラノ それに喉元シュワリ弾けた戸惑いと 僕に言わせりゃ 君が空から落ちてきた“st…

優しさ

君の優しさはどこからきたの 僕も、優しい人になりたいよ

行くしか

傷ついてボロボロでも行くしかないと思う 青のボールでねらいをつけながらふいに思った 赤のボールはどこにいってしまったのだろうか 失くしものはほぼ100パーセントの確率で 僕が置いたところにあるはずなのだ