トビラ

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きれいな景色をみていても
君がとなりにいなければ
君がいないという事実を
より確かものにするばかりで

鎖骨の辺りで何度も捻じれた
ストラップを気に懸けていたら
向こうと繋がりのありそうな
トビラの前にふらり着く

映り込みを避けて絞りを開く
踏み込んでもどれなくなるなら
もうそれでいいかなとさえ思う

けれども君を探しているうちは
多分僕はどこへも行けやしない
向こうのも同じ僕かも知れない