MZ-3

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いよいよ棚の飾りになりつつあるMZ-3
長く思い出を刻んでくれたが
近ごろデジタル・カメラに圧されて
半年前いれたフィルムはまだ4枚
手にとるともう懐かしい重み
ごめんよとつぶやいてファインダーを覗く

私の小さなモデルたちならべて一枚カシャリ
すっかり電子音に慣れた耳に
文字通り「切る」かわいたシャッター音はいい
みせてみせてと駆け寄る彼らに
これは見れないと裏向けるが
どうにも納得してもらえない
あまりにしつこいので渋々手渡す

放りこんだオモチャの出口を探す目で
われ先にとあちらこちらを押したり引いたり
落としはしないかとヒヤヒヤし
その力でレンズは外れまいなどと安堵し

フィルムカバーに手をかけた瞬間
私は慌てた