まちあわせ
ショウウィンドウの光が入り混じり
ふり出した雪は足どりに消える
こんなにも乱雑な
特別な夜のはじまり
笑う恋人たちを横目に
まちあわせの列ができる
改札の人ごみに
目をこらし...うつむき...見上げ...
こどもの頃は一晩サンタを待ち続けてた
小さい靴下を両手でひっぱって
ベッドの上に腰掛けたままで夢をみた
急ぐコートや群れをなす制服
日々を急いで 待つことも少なくなる
あんなにはやく大人になりたかったのに
舗道のツリーはささやかに
過ぎていく人影を見送る
ひとつ...ふたつ...みっつ...
時計台の柱にもたれて
胸いっぱいに君をまつ
ひとつ...ふたつ...みっつ...