飽和熱

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入念に織り上げた言葉など
あなたを前にすると
泡となって消えてしまう
その視線を得ようとするほど
ぼくは自分の中の言葉の欠乏を
さらけだしてしまうのだ

それならば
なにをもって伝えればいい
あなたに抱く期待を
あなたを見つめるたびに
行くあてを見失った熱を
飽和してしまう手のひらを