雨の日に

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桜の終わりを急かす雨を
窓越しに聴きながら
近づく緑の季節を想った

パインテーブルの上で
フリージアの切り花が
水をよく吸っている
潤いを待つ草花のために
こんな一日があるのはいい

来年も同じ場所で
新しい芽が吹くのに
人は何を儚いと泣くのだろう

もしかしたら

儚いのは花でなく
明日の場所さえあやふやな
私たち

どうか愛された記憶まで
流してしまいませんように
降りしきるものに祈った