2008-04-19 雨の日に コトバナ2008 2Q 桜の終わりを急かす雨を 窓越しに聴きながら 近づく緑の季節を想った パインテーブルの上で フリージアの切り花が 水をよく吸っている 潤いを待つ草花のために こんな一日があるのはいい 来年も同じ場所で 新しい芽が吹くのに 人は何を儚いと泣くのだろう もしかしたら 儚いのは花でなく 明日の場所さえあやふやな 私たち どうか愛された記憶まで 流してしまいませんように 降りしきるものに祈った