シロツメグサの公園で

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「小さいときママとヤキュウした
 シロツメグサの公園にいるよ」

慣れた手つきで電話を閉じて
ハイと返す君の手も 靴も
あの日よりずいぶん大きくて
受け取りながら僕は小さく息を呑んだ


帰ってもいっぱい思い出せるように
写真を撮っておこうと君は言う

その眼にうつる海の色
肌にふれる風の色 
パパがじーちゃんとみた色と同じだよ
時代を越えて僕らはここに立っている


今日はよく晴れてヤキュウ日和
椰子の木かげにほら みえた
はためくママの白帽子