2008-07-29 ひとひらの コトバナ2008 3Q 春風にゆれた恋だった 過去は黙ってそこに在って 幼い猫の産毛みたいに 頬を撫でてくれた 裸の胸をぴたりとつけて 何時間でも 抱き締め合っていたかった 優しさと信じたもの それはひとひらの記憶 真夏の熱風にしおれたふたり 届くはずだった誓い