A part of ...

イメージ 1

 
或る日のあなたの歌声に
誘われて行く波打ち際
地球の裏側まで
透けてしまいそうな渚

ここで幾千幾億の
いのちがうまれて
きえて                         
砂になりました
水になりました

いきていくことの輝き
信じることができたとしても
答えは訪れないでしょう
いきてきた時の瞬き
だれひとり知り得ない刹那

びわれた足の爪さきから
痛んだ髪の毛さきまで
わたしは世界に繋がれて 
あなたのいない
孤独な地平とゆれている

さざ波の気泡のひとつぶに
近づいていく体温を
憎んで
迷って
愛して
羨んで
わたしもいつか往くのです

この身を世界に繋ぎとめる
はいいろの鎖を断ち切って
やさしい瞳のあなたのもとへ