プラネタリウム

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堤防に寝ころんで
夜空に散らばった
いくつものひかりの粒をかぞえた
手をのばせばつかめそうで
のばしてみたらいやに遠くて

きみもあの星のどれかなんだ
手をのばせば届きそうな

ひとりぼっちのプラネタリウム
波の音だけがきこえてくる
静かに静かに
おしよせてはひいていく
ふたつのこころも出会った浜辺
遠く遠く

人は死んだら星になるよ
幼いときの絵本の記憶
僕はなんばん目の星だろう
星のトモダチできるかな
瞳を輝かせた群青の浜辺

今もときどき信じてみる
こわれそうになったときも

月が雲にかくれると
すこし怖いくらいの静けさ
ひとりぼっちのプラネタリウム
浮かんでは消えた
たいせつな気持ちの数々

もういちど
めいっぱいに手をのばしてみる
いつかこの手のひらに
つかめるといいのに