リアル

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現実の出来事なんて
気の利いた演出も効果音もなくて
映画のようには盛り上がらない
たくさんのことが時間をかけて
ゆるやかに壊れていく

いい気になって無限や永遠を口にした
きまって翌朝
井の中のナントカみたいで嫌になる
世界の仕組みの数パーセントも識らないで

「ぜんぶの砂を数えよう」
ばかばかしいと僕は笑ったけど
あの人は真実を測る手掛かりを
持っていたのかもしれないな

想うことはいつだって自由で
僕はそれを持て余していた
後で気付いて取り戻せないことなんて
無かったも同然なのだけど