Lies

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幾重にもかさなった嘘
剥がしても剥がしても
本当の事が見えなかった

君の言葉が解らない
それだけでも泣けてくるのに

躍起になって
剥がしたら剥がしたら
もう嘘はからだの一部で
それでもむりに剥がしたら
みるみるうちに血が滲んで

じくじく疼く場所を
あたらしい嘘をのばして塞いだ

ねえ僕は悲しいの
それとも淋しいの
僕が僕を判らずに
僕の本当を
何と突き合わせてみればいい

星を忘れた街のすみ
鉛のように重たい手足
投げ出してねむる午前二時
こころはからだと掛け離れていく