腕時計の修理

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今日、修理に出していた腕時計をとりに行った
 
止まってしまってから長い間放っておいたので、時計が駄目になったかもしれないという不安があったが、オーバーホールと、バネ類の部品をふたつ交換すればいけるということで、修理代金は結構なものになるがその額の時計に買い替えるよりは、直ってまた使えるほうがいいという判断をした
修理には1ヶ月を要した
 
腕時計が動かなくなったのは、正確にいつだったかははっきりしないが、40Dを購入して間もなくのことだった気がするので、記憶が正しければ2年前、2008年ということになる
 
その年の夏、母と姉が共に癌を患っていることを知らされた
同じ年の10月に姉はこの世を去り、ちょうど一年後に母もまた帰らぬ人となった
 
そのあいだ腕時計はずっと止まったままだった
 
久しぶりの左腕の重さに少々の違和感を覚えながら、携帯電話を見て時刻を合わせようとしたがお店の人がすでにリュウズを巻いて時刻も会わせてくれていたので、その必要はなかった

私はそれでも、リュウズをゆっくりと巻いた
自分自身のねじを巻くように、ゆっくりゆっくり巻いた
 
私もまた動き出せるのだろうか
腕時計はいま2年ぶりの時を刻んでいる