良薬は口に苦し

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思い切りがよくないのも丁寧といえば聞こえがいい
意識か無意識か常にそういう言葉に変換できるひとだった
話に耳をかたむけていると痛み止めのように心が和らいだ

かずかずの失言のたびあのひとのことをおもう
何をたべればそんなにやさしくなれるのときいたとき
真面目な顔をしてわたしのきらいなセロリを指差した

ひとの存在はその身が消えてもだれかの心に残ってゆく
ねえ今日はね、がまんしてセロリをたべましたよ