思考の小旅

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ゆうべたべすぎたパスタが
足の爪先までつまっていて
柱の角にぶつけたらきっとそこから
ところてんみたいににゅっと出てくる
 
わたしの中から繰り出されていく
可笑しくもくだらない世界の中で
謎を解く鍵をあなたに持たせたことを
申し訳なく思う夏の日です
 
「ただいま線路上にお客様が落下しました」
落ち着き払った車両内
遠い異国のニュースのように
アナウンスは2度くりかえされた
 
ありえないことは起こらないのです
お客様の安全を確認いたしました
ごとんと揺れて転がるメンソレータム
やがて動きはじめるそれぞれの未来
 
 
 
☆コトバナパラレル「思考の小旅」☆