コトバナ2013
空にしるしをつけられないので 僕はまた迷ってしまっていた 考える暇はいくらもあったのに おもいだすたび忘れはじめてる このよるが二度とないということ かずかずのきょう確かだったこと
そんなに色々心配したいのなら 月が落ちてくる心配もしたらいい
いっそなにもかも夜空にはじけて消えてしまえばいい 世界のおわりを決められるのなら、いまこのときに
永遠の夢にあこがれる君は 散れぬ花のかなしみなど知るまい かたちある者達の想いと無関係に 空の秩序は今日も保たれている
かけれる言葉は グッドラック以外ないよ 終わる世界と 始まる世界 君をここで見届けて 僕もまた行こう
この世の形あるものとしてのその責務を果たそう
この口から全ての嘘を取り出してぐちゃぐちゃに踏みつけ袋詰めして火曜の燃えるゴミの日に出したい
傷つきかたならよくしっている 百ページのマニュアルにできるくらい わすれていることは わすれてもいいこと つみあげてきたものを くずすのもかんたん 想いをどうとでも言いわけできる そこまでつよくなりたいものです
その夢の成り立ちは ことばの輪郭をなぞり つけ足されるべき細則の 整理されない秩序のいれもの
みぎにもひだりにも揺らぎながら ひとつしかえらばれない時間のます目は もれなくきちんと埋められていく
いま散るもう散るよと 気が気でない薄紅のころよりも すべてのことにかたがついて さあ とはじまるかのような 緑々としたこの風はすき いさぎよく みずみずしくて すこやかで それは幼い日 背伸びをしてみた あのひとの横顔にちょっと似ている
まいにちひとつなにかを良くしたら 一年後にはうんといろいろ良くなってるはず さてそこでなにが良いかを考えているうちに きょう一日はもうおわろうとしています またあした考えよう
それぞれのしきたりにしたがって 運ばれていくはるを見物していたら もうあの花もさいているのかと思ったり アイスコーヒーの貼り紙などもあって 気の早いつぎの季節の気配がしたのでした きびしくながいふゆなど忘れたかのように それはふるまいというので…
なんの「ため」に生きるかは自分できめたらいい だからこそわたしは途方に暮れていく いつだってかえれると おもいながらかえられないことのかずかず だいじにしてるといいながら おきざりにしてきてしまったことのかずかず 自由はほんのすこしだけあればい…
ひとまわり行き終えたなら 最後の恋を始めましょう もうずいぶんときみを待たせてしまったね 遠い記憶の約束にしたがって ひかりの庭でただひとつの
かつてあなたがそういうひとだった この季節にはおもいだします つめたい空に馴染んだこころを パステルカラーに仕立て直す 抗えず この身委ねる 春の勢
きみを誘うのに 春だから なんて理由は悪くない 雨もあがったことだし
僕らはたまたまここに居合わせて 一緒に宇宙をくるくる回っているわけだけど なんだかすごいと思わないかい どうでもいいかい
僕の仮説通り世界の9割がイメージで出来ていて それが本当に本当だったとして だからこそ想いだけで生きていけるわけがない
なにかのためにとっておいた なみだのゆくえがわからない きみがかくしたの
ここまでとここからの境界線 きみと一緒には立てなかったね すべてが成し得てしまえそうな 一律の視界の中にいて 別離は果てしなくコミットされている
私はもう奇跡をつかい果たして あなたに出遭うこともないけれど 想いはひとところに留まっている 碧い波にぬれた散り散りの言葉 かなしみの破片もよろこびの破片も うまくきれいにならべてみてみたい 両手にこぼれるほど掻き集めて おわかれの夕暮れの前に
いつものとおり空はからっぽだ すがすがしいほど何にもないね 想いの昇るあの果ては真空 そこまでは只自由すぎる余白 パレットにのこされた白と青は 君と僕を無数に隔てる素粒子
そうねきみをひとことで括れば 幼気な痛い系 具体と具象 若しくは具現 噂話には尾鰭がついて ねじ暮れる事実は嘲笑のさ中 ときに無知と悪意は同じ果実を結びます が しらない ひとこと添えたらおなじ退路 これは実のあるさようならです 人が人を傷つけてきた…
きみが想い描く未来に すべて新しく入れ替わるのなら ぼくもやがてそこにはいないね かわるがわるめくる日に 赤でしるしをつけながら いつまで夢をみていよう 行き過ぎてゆくきみに抱かれて いつまでも夢の中にいよう
人の気持ちもわからないのに 猫の気持ちがわかるわけない
天文学的に見てこの傷は浅いが 痛みは極めて個人的な出来事で 銀河の星が幾つ爆発しようと その事実はいささかも揺るぎない
恐れなければ全てを選ぶことができるのに 僕はこれから先も謙虚に生きていくことだろう まわりくどい道を好んでえらび たっぷり道草をしながら マニュアルはいらない 厚くて読む気がしないから 迷ったら波にでも訊いてみるよ 僕が初めて生きる僕の行き方 ☆コ…
こころをふかく沈めても うかびあがるしずかな水面 どれほどの重さなら ぜんぶおわりにできるのだろう 免責されない罪の奥行き 摂氏零度未満の拒絶 ☆コトバナパラレル「0℃>」☆
気もちが大事と言ってはみても 気もちはやがて変わるものだ 感情で埋め合わせした詰め物は 想いが損なわれれば欠落する ☆コトバナパラレル「ミッシング」☆