2007-12-18 記憶 コトバナ2007 4Q ほんとうは何も過ぎてはいかない 何も失ったりはしない この手のなかに今あるもの それとかつてはあったもの 根拠もない不確かな所有感 ずっと考えていた ひとは生きているうちに見たものや経験を 憶えたり忘れたりをくりかえすのに 記憶は途切れ途切れでも 「消えて」しまわないのはなぜかってこと 時間のやさしさがほんとうは 私たちの不確かなこころのせいだとしても 私はいま幸せです それがいまだけのものだとしても この気持ちが消えてなくなったりはしないと 気がついたから