イメージ 1

 
無限の星の下で 両手をいっぱいに広げる
砂のついた爪先をあらって 透き通る世界にそっとはこぶ

冷たい地球は端までのびて 空と太陽を呑みこみ やがて月も
永遠に足を踏み入れたような 心地よい浮遊感

目をとじて大きく息をすいこむと
体のすみずみまで浄化されていくようだ

足首にまとい うねる碧くちいさな渦は
すべての想いを やさしく突き放しては包みこむ

僕は今 その飛沫に湿った服をぬぎ去り
ずっともっとむかしからつづいてきた
やわらかい世界に 足跡をつけて行く