詩への想い
詩をかくものにはそれぞれに
詩への想いがあるのだろう
-もしやこれは自惚れた想い
けれども想いは私のものだ-
けれども想いは私のものだ-
つたえなければならない
そんな大層なことはない
そんな大層なことはない
行間に深くしずめたことば
だれに気づかれなくていい
だれに気づかれなくていい
雲の切間を縫う陽のように
肩に舞いおりた雪のように
道端にわらう草花のように
肩に舞いおりた雪のように
道端にわらう草花のように
私は私の詩によって
ただの一瞬でいいから
だれかの心を占めてみたい
ただの一瞬でいいから
だれかの心を占めてみたい
たとえばあなたが
目を細めたり 見張ったり
くすっとわらったり
それを考えるだけで私は
目を細めたり 見張ったり
くすっとわらったり
それを考えるだけで私は
これが私の詩への想い