Rayaの夜

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重い荷物をおろしたら
すぐに眠れると思ってた
予定はようやく1つめの山あたり
 
都心をはなれたホテルの一室
くろい影をざくざく踏まないと
キャンディひとつも買いに行けない
 
エレベーターにむりに乗り込み
ミストをのこして消えた髭の男
こちらをちらと見てにやり笑った
その意味を測りかねてる1時間半
 
チリ・ペッパーの袋をふたつ
ナイトテーブルを雛壇に
それは何かのおまもりのよう
 
言葉なんていらない
ようになるには時間が必要
言葉が足りないことが
ひとことでいえば今日のすべてだった
 
つめたいミネラルウォーターで
うっかり目が冴えてしまう
バッテリーの充電が終わる
Bir Bintanに手を伸ばす
 
ぼやけたコンクリートの要塞を
しかくいこころにうつしこんで
永遠と差し替えできそうな
Rayaの夜が更けていく
 
 
 
☆コトバナパラレル「Rayaの夜」☆