会えなくても、遠くても

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昨日ついた手紙を
初めてもらった手紙のように
枕の下に入れて眠ったの
あなたの夢に出会えるように
 
電話の声が遠いから
あなたの窓にも届いているはずの月を
みつめながら
約束もなしに会えたあの頃のふたりに
すこしやきもちをやいたわ
 
指先から流れ出す気持ちをおさえて
返事に小さく書き添えた”I LOVE YOU”
今度手をつなぐ日まで
彼の手のひらを暖める言葉になってね
 
覚えてる? 浜辺を二人 走った冬の日
息がきれてしゃがみこんだ私の足もとに
そっと「スキ」とかいてくれた
 
ふれることができないでいても
心だけ傍にいられたら
どんな寒い夜でも
越えていける気がするの
 
会えなくても 声をきけなくても
きっと淋しさを強さにかえていける
あなたの言葉が
私にいつも勇気をくれるから
 
 
 
☆コトバナパラレル「会えなくても、遠くても」☆
―補足―
自宅で年末の掃除をしていたら、400字詰の原稿用紙が1枚、はらっと出てきました
これは1993年に、「手紙」がテーマの作詞コンテストにわたしが応募した作品です
当時それなりに自信作ではあったのですが...読み返すと鳥肌モノ...
いまの自分には絶対に書けない、書けばまったく違うものになるとおもいます
最優秀作には曲がつけられ、歌手の国武万里さんが歌うことになっていました
国武さんは「ボケベルが鳴らなくて」の人、といえばピンとくる方もいらっしゃるでしょう
努力賞か何かで、実際にリリースされたCDシングルをいただきました(いらないのに)
恥ずかし思いもありますが、せっかく22年ぶりに出てきてくれたので、一字一句変えず掲載しました
原稿には「会えなくても」「遠くても」の2つのタイトルが書いてあって
最終的にどちらに決めたのか忘れたのでここでは2つ繋げてみましたが、悪くない気もします