海の駅

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海をわたる単線列車の
踏切もない無人の駅で
君がわらってここまでくるのを
僕は去年も待っていた

はじめての夏に燈した灯が
記憶の彼方にゆらゆらと
そのかたちをかえてしまっても
決して想いは色褪せない

あの日君にわたした切符は
何度でもここに辿り着ける
期日無限のパスポート

海をわたる単線列車に
君が揺られてここまでくるのを
僕はこの夏も待っている