2007-08-11 海の駅 コトバナ2007 3Q 海をわたる単線列車の 踏切もない無人の駅で 君がわらってここまでくるのを 僕は去年も待っていた はじめての夏に燈した灯が 記憶の彼方にゆらゆらと そのかたちをかえてしまっても 決して想いは色褪せない あの日君にわたした切符は 何度でもここに辿り着ける 期日無限のパスポート 海をわたる単線列車に 君が揺られてここまでくるのを 僕はこの夏も待っている