サマータイム

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東京にいたって独りなら
お喋りしながら歩くわけでもなく
人通りのない早朝ということもあって
異国のくらしはさっき迄の夢のよう
 
どこに行ってもどこかに行ってはしまわない
頑固なまでの心というやつ
ついて来る影のように
ときに重くときには軽やかに
 
目の前にあること以上に
大事なものなんてないはず
胸の中にしまい込んだなら
もうカタチなんていらないはず
 
はずなのにはずなのに。
 
ことばにできなかったこと
ことばにしなかったこと
指折り数えて足りなくなって
記憶はひとつに収束していく
 
みすみすみらいを傷付ける君を
見ているほかになかった
遠い遠い夏の日
時計の針をどれだけ戻しても
帰ることはできないあの夏の日
 
 
 
☆コトバナパラレル「サマータイム」☆