2007-01-01から1年間の記事一覧

MZ-3

いよいよ棚の飾りになりつつあるMZ-3 長く思い出を刻んでくれたが 近ごろデジタル・カメラに圧されて 半年前いれたフィルムはまだ4枚 手にとるともう懐かしい重み ごめんよとつぶやいてファインダーを覗く 私の小さなモデルたちならべて一枚カシャリ す…

環状線内回り

列車は行くよ ぐるぐるぐるぐる 軌道は心のループライン さっそうとここを出て またここに帰ってくるよ ぐるぐるぐるぐる 疲れ果てた僕をのせて 行きっぱなしの片道切符は まだ未使用で貯金箱の中 列車が往くよ さっそうとこころを出て またこころに還ってく…

River Jude Phoenixの命日

リヴァーが死んだ日 ぼくは 「HOME ALONE」 を観て 笑いころげてた 人のかなしみは どこからどこへゆくのだろう ぼくが死んだ日 だれが泣いてくれるのだろう

彫刻

きみの言葉を忘れたくて 忘れたくて 忘れたくて 忘れたくて 胸に深く 刻みつけてしまった

the other side

違う世界を映した鏡の中に時間を溶かして 黙りこむ海をみていた 水の結晶のようによくできた繊細な 心という名のオブジェ 空につながる場所 潮騒 波 永遠に 痛みを抱いてここに来るのは簡単なこと 何もかも忘れてしまうのは簡単なこと ただ 満たされないのは…

宇宙のことを考えてみる

かなしいときやつらいとき 私は宇宙のことを考えてみる ケフェウス ペガサス カシオペヤ ペルセウスにトリケラトプス ...そんな星座はなかったか どれがどれだかわからないけど みえるのかどうかも怪しいけど 私がみる星のひかりは私のもの グランデサイ…

タマネギ

ハートブレイクは 玉ネギよりも目にしみるね ココロがふたつ マナ板の上で ぐったりしているよ

ティー・カップ

きみと選んだティー・カップ 食器棚の一番奥にみつけた 一緒に暮らし始めたあの頃は 街中の何もかもに立ちどまったよ きみがいなくなったこの部屋は あれから何も増えてない ひとりであるく街並みはひどく震えてる “もう一度やり直せたら” バカだね そんなこ…

メイプルシロップ

さようならをしたあのひとは メイプルシロップが好きでした ヨーグルトにメイプルシロップ 手作りソースにメイプルシロップ パンにもたっぷりメイプルシロップ メイプルシロップの瓶をみるたびに あのひとを思い出しては手にとって 暖かかったいつかの夕食を…

願い

世界が終わる日もあなたと手を繋いでいられますように

ひとけた

「分」・「厘」・「毛」とさかのぼっていくと やがて「刹那」にたどりつく それは瞬間よりも儚いきらめきなのだろう 「万」・「億」・「兆」から先には馴染みがないが そのうち「那由他」に行き当たる ことばだけは知っていたが途方も無く遥かな世界だ その…

咲いたっ...!

夏のあいだに芽吹き葉をつけ 日照りも強風も大雨もあったけど すこしずつ着実に茎をのばし 心地よい秋風の舞う庭で ようやく花をつけました 爽やかないのちの輝きの色をして 皆が待ち望んだ笑顔 季節はずれのうれしい贈りもの さあさあ 素敵な一日のはじまり…

PULSAR

今日 私はあることに気がついた 夜空に瞬くひかりの粒は ほんとはとてもおおきくて 地球の何倍も力強い でも だれにもさわれない そんなこと思うと私たちはひどくちっぽけだね 今日 私はそのことに気がついた あなたを愛した こんなちっぽけな私の世界も 本…

New strings(Responding to「Endless」)

秋の夜長に飽きもせずあたらしい繊維を心のちいさな繭からたぐりよせてあなたへのあたらしい想いをなんども紡ごう

真昼の星

あなたを照らす光のなかに僕が永久に含まれないとしてもあなたの幸せを願う心は真昼のそらの星のように視界のむこうで絶えることがない

砂のお城

ひらひら ひらひら ふたりきり かろやかに渚へ着地して さらさら さらさら 天たかく 砂のお城をこさえましょう 水かけて 足でふんで かたくして ちらちら ちらちら 合図して はらはら はらはら 旗たてて あらあら くらくら しちゃうほど りっぱなお城ができ…

優しい言葉

いつもより早い電車の吊り革に いちにちぶんのつかれを預けて 君住む街にさしかかるころ 顔あげると目にとびこんだ ――“新婦=妊婦”に優しい「授かり婚」プラン―― ...言葉には 何通りものいい方があるものだと ひたすらに感心する 耳に優しくきこえる言葉…

復活の詩

心に刺さる棘をひとつひとつ抜きとると それはたくさんの詩になった 目を伏せたくなるような痛みで編んだその束は だれにも受け容れられず 繊細と云われ 可哀想と囁かれ 避けられ 捨てられ 忘れられ 僕は沈黙の闇に落ちこんでいった そしてやがて時が経ち 人…

井戸端にて

「身悶えるような恋がしたいわね」 メイルボックスにもたれて 頬杖をつくあのヒトの いたずらな瞳と目が合って 僕は仕様が無くて笑った

カクレンボ

自分の心とカクレンボ 自分の気持ちに横恋慕

秋桜畑

ゆめゆめ夢に観たままの いちめん拡がる秋桜畑 ゆめゆめ夢と魅まちがう あなたの指にふれたいな ゆめゆめ夢の奥ふかく あなたの息にゆれたいな

恋人たち

恋人たちは 輝き続けなければならない 悲しみに出遭っても 歩き続けなければならない たとえ遠くても 喜びを胸に 寂しさを糧に 愛することを誇りに 恋人たちは 輝き続けなければならない

赤ナス

赤ナス 秋茄子 オタンコナス ナスにもいろいろ あるけれど ナスがままに 生きてけるかな 僕ら あの赤ナスみたいに ほら たくさんの実つけて

月とナイフ

月とナイフ きりとって くらやみに ほうりなげた 理性のカケラ あなたはとうに 白濁の水流に 身をなげだして たゆたっている 切りクチをちぎって ひきチギッテ ...契ッテ... 月のひかりが くらやみに 失われてしまうまで。

おてつだいけん

おてつだいけん おりょうり1かい いもうとのめんどう3かい

雨を待つ

またそうやって無理に笑うんだね からからに渇いた土に どうにか立ってる小さな一輪 風に抗い 空を仰いで水をまつ それが君 太陽は今日を容赦なく ひとつのこらず焼き切っていく それでもいつか その頭上に雨は降るだろう かなしみもいつか その腕の中で終わ…

同じ空の下

信じていれば必ず叶うと決めつけて ずっと夢を見させていてください そうしてそれは叶うかも 今見えているものがすべてではないのです ――同じ空の下で息をしているあなたへ――

wallflower

雨あがりの曇った窓ガラスに 指先が綴ったのは またあなたの名前だった 軒からぽたぽたこぼれる雨の雫は 私の涙であり あなたの血 もの言わぬ花となって あなたのそばでわらっていられたら そうすればもう言葉が あなたを切り裂くこともないのでしょう 優し…

scale

二人の距離をものさしで はかることができたなら 私たちは傷つくのでしょうか チクタクと動く針を とめることができたなら 二度と動けなくなるのでしょうか どんなに愛しても どんなに求めても 心なんてわからないとあなたは言う それならそれで せめてわか…

Over The Rainbow

うれしくてたまらない顔をして 朝の6時から赤いヘルメットかぶって 家の外と中を行ったりきたり 誕生日に買ってもらった そのぴかぴかの自転車で 今日はどこまでいくんだい? 君ははにかみながら 窓からみえる虹を指差す いこうか ママにつくってもらったお…